オールバック
オールバック異読 オール・バック
名詞
標準
swept back hair
文例 · 用例
頭髪は昔の徳川時代の医者のような総髪を、絵にある由井正雪のようにオールバックに後方へなで下ろしていた。
— 寺田寅彦 『追憶の医師達』 青空文庫
若いオールバックの男が這入ろうとすると、役人が二、三人寄って行って、その男の洋服のかくしを一つ一つ外から撫で廻していた。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
「さあ、どうかね、お客さまのお顎が白くて、それに円くて、大へん温和しくいらっしゃるんだから、やはりオールバックよりはネオグリークの方が調和がいゝぢゃないかな。
— 宮沢賢治 『毒蛾』 青空文庫
「さあ、どうかね、お客さまのお※が白くて、それに円くて、大へん温和しくいらっしゃるんだから、やはりオールバックよりはネオグリークの方がいいじゃないかなあ。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
どちらも都の者らしく、男は学生式のオールバックで、女は下町風の桃割れに結っていた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
長身痩躯、漆黒な髪をオールバックにした三木雄は立派な一個の美青年だった。
— 岡本かの子 『明暗』 青空文庫
髪をオールバックにチックで反らして、美髯の、瀟洒な風姿であるが、何か気取って、笑うにも声もさして立てず、肯き肯きする。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
顔は半面しか照し出されていなかったが、オールバックに結った額際は、すぐ倭文子であることがわかった。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫