遮切
遮切
名詞
標準
文例 · 用例
しかしそのとき、すいすいと足早に近寄って遮切ったのは主水之介です。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
」「いえ、あの、殿――」 再び門七が慌てて遮切ると、千之介を庇うように言った。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
それまで点々としてしょんぼりうなだれていた千之介が、突如|面をあげると、何ごとか恐れるように声をふるわせ乍らけわしく遮切った。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
よし行こう」二 明けても暮れても単調な、だだっぴろい眼を遮切るもののない曠野である。
— 里村欣三 『シベリヤに近く』 青空文庫
「ええ、その……私のみつけ出した、幽霊なんですが」 すると警部は遮切るようにして、「じゃア君は、もう澄子を殺した犯人を、知ってると云うんだね?
— 大阪圭吉 『銀座幽霊』 青空文庫
房枝はあの通り地味な着物を着ていたし、澄子は、あの通り派手な着物を着ていたし……」「お待ち下さい」支配人が遮切った。
— 大阪圭吉 『銀座幽霊』 青空文庫
出掛けよう」「待って下さい」技師が遮切った。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
つまり飛び出してホッとして振返った女と、防火扉を締めかけた浅川監督との間のなにもなかった空間に、峯吉がいたわけです……」「待て待て、君の云うことは、どうも判るようで、判らん」 係長が、顔を顰めながら遮切るようにして云った。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫