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匂い袋

においぶくろ
名詞
1
標準
scent bag
文例 · 用例
匂い袋なんぞを持っているけに、たわいもない柔弱者かと思うと、油断のない体の構え、足の配り……ことに彼の胆玉と弁舌が、年頃と釣合わぬところが奇妙じゃ。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
幅広う申上げまする面目も御座りませぬが、初めて石月様のお物語を承っておりますうちにアラカタ五つの不審が起りました」「成る程……その不審というのは……」「まず何よりも先に不審に存じましたのは、仇討に参いる程の血気の若侍が、匂い袋を持っていたというお話で御座いました。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
まもなくここで、疲れた身体を横たえるであろう看護婦たちに、彼は山野の清烈な幻想を振り撒いてやるために、そっと百合の花束を匂い袋のように沈めておいて戻って来た。
横光利一 花園の思想 青空文庫
この子はお守りと、匂い袋を腰につけていた。
倉田百三 光り合ういのち 青空文庫
転じて浮世絵にこれを見ると、歌麿の両国川開きの絵に、屋形船なる芸者の片足を立膝して、杯を流れに滌いでおる様が、透屋か明石縮みなどの縞物を着ているらしく、襦袢はこれもうすもので、二の腕には匂い袋を忍ばせておる。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
どんな冗談をいうときにも、すまして、さりげない風を装って、それがわざとらしく見えぬように取りつくろうことを瞬時も忘れない、そういう態度を匂い袋のように肌につけている女である。
――黙子覚書―― 夢は呼び交す 青空文庫
小さい匂い袋が一つ、紐が切れて落ちている。
風の巻 宮本武蔵 青空文庫
――落ちているお通の匂い袋を、足の下に踏みにじって、じっと、山の声を聞くかのように俯向いていたかと思うと、「そうだ」 真っ直ぐに、滝のほうへ向って歩いて行った。
風の巻 宮本武蔵 青空文庫
作例 · 標準
着物の袖に小さな匂い袋を忍ばせて、動くたびにほのかに香らせる。
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京都のお土産に、金襴の生地で作られた上品な匂い袋を買った。
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枕元にラベンダーの匂い袋を置いておくと、リラックスして眠りにつける。
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2
標準
scent gland
作例 · 標準
ジャコウジカの雄が持つ匂い袋から採取される分泌物は、高級香料のムスクになる。
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動物の中には、匂い袋から出る分泌物を使って自分の縄張りを主張するものが多い。
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ビーバーの匂い袋から取れる海狸香は、香水のベースノートとして使われる。
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匂い袋(においぶくろ) — 幻辞.com