畳の上で死ぬ
たたみのうえでしぬ
表現動詞-五段-ナ行
標準
to die a natural death
文例 · 用例
この太平の世に生れて、戦場で討死をする機会がなけりゃ、おなじ畳の上で死ぬものを、憧れじにが洒落ています。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
もし生きていたら義母殺しの大罪人、引き廻しの上で磔刑になるのが定法であるのを、畳の上で死ぬことが出来たのは仕合わせでした。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
志を得て、畳の上で死ぬよりも、こうした悲惨な最期を遂げれば、遂げるほど、わしの志は報いられるのだ。
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
家庭といふ言葉からいきなり私が思ひつくのは、安らかに――古風に言へば、畳の上で死ぬ場所だ、といふことだ。
— 坂口安吾 『狼園』 青空文庫
いずれ畳の上で死ぬ女じゃないとは思ったが――」 こういった調子の、三十近い尾羽打枯らした姿です。
— お由良の罪 『銭形平次捕物控』 青空文庫
呼吸器を日に日に蝕まれながら、剣は超人的に伸びて行ったが、この翌年、その肺病のために、この男のみが畳の上で死ぬようなことになるとは、一層の悲惨である。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
武将と生れて、畳の上で死ぬは口惜しい限りであると思い極め、松千代を伴って、中国へ下るとともに、それを機会に、秀吉の側へ帰っていたものである。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
作例 · 標準
「畳の上で死ぬのが俺の最後の願いだ」と、病床の父は静かに言った。
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畳の上で死ぬということは、平穏な一生を全うした証のようにも思える。
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波乱万丈な人生を送った彼だったが、最後は畳の上で死ぬことができた幸せな最期だった。
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