万屋
よろずや
名詞
標準
文例 · 用例
といぶかり、両隣りの左官屋、炭屋も、耳をすまし、悪事千里、たちまち人々の囁きは四方にひろがり、人の運不運は知れぬもの、除夜の鐘を聞きながら身代あらわれ、せっかくの三年の苦心も水の泡、さすがの智者も矢弾つづかず、わずか銀一粒で大長者の万屋ぐゎらりと破産。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
万屋 (店の硝子戸の内より土間に出づ)何もね、旦那に(お)の字には及ばないが、(苦笑して)親仁、先刻から大分明けたではないか。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 親仁の、そのふらりふらりは、聞くまでもないのだがね、塒にはまだ刻限が早かろうが。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 船幽霊が、柄杓を貸せといった手つきだな。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 弘法様がお引取り下さるなら世話はないがね、村役場のお手数になっては大変だ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 弘法様の御祭だ。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 くだらない事を言いなさるな、酔ったな、親仁。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
万屋 詰らない世辞を言いなさんな。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫