遊観
ゆうかん
名詞
標準
文例 · 用例
蓋し乱世の後、人心漸く泰平の娯楽を愬へ、彼の芒々たる葦原(今日の吉原)に歌舞妓、見世物|等、各種の遊観の供給起り、これに次いで遊女の歴史に一大進歩を成し、高厦巨屋|甍を并べて此の葦原に築かれ、都には月花共に此里にあらねばならぬ様になれり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
峡人歳時遊観頗る盛。
— その七 ――放翁詩話三十章―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
子恋の森 武江|遊観志略を見ると、その三月|事宜の項に――。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
このとき也、風雅君子、東走西奔、遊観にいとまあらずとす。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
此石版絵は、彼れが会津征伐より凱旋して、部下の士官を随へ、江戸市中を遊観したる時、通り掛けの写真屋にて撮影したるものゝ複製なり。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
而シテ園中桜樹躑躅最多ク、亦自ラ遊観行楽ノ一地タリ。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫
釣道の記念に、一見せざるべからずとなし、昼飯後直ちに、入谷光月町を通り、十二階下より、公園第六区の池の端に、漫歩遊観を試みたり。
— 石井研堂 『東京市騒擾中の釣』 青空文庫
予ノ戒名ハ琢明院遊観日聡居士、婆サンノ戒名ハ静皖院妙光日舜大姉デアルガ、予ハ日蓮宗ガ嫌イナノデ、浄土カ天台ニ変エタイト思ッテイル。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫