憑拠
ひょうきょ
名詞動詞-サ変
標準
basis
文例 · 用例
しかもこの『下等な生物ほど霊感が発達している』という原則こそは、本官が採って以て、この裁判に応用して、最後の断案を下さむと欲する、所謂第二の手段の憑拠となるべき、根本原則に外ならないのである。
— 夢野久作 『霊感!』 青空文庫
但し夢中遊行中の屍体飜弄なる現象に関しては古来、明確なる記録の憑拠するに足るべきもの殆ど存在せず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
その女が中津に来て、お稲荷様を使うことを知て居ると吹聴するその次第は、誰にでも御幣を持たして置て何か祈ると、その人に稲荷様が憑拠くとか何とか云て、頻りに私の家に来て法螺を吹て居る。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
併しベアトリチエは詩人が空想の女で史実には何の憑拠もないらしい。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
そこで私は夫れを材料として、是迄|幾個かの物語を諸種の雑誌へ発表したが、今回は赤格子九郎右衛門に就き、「緑林黒白」に憑拠して考察を加えて見ようかと思う。
— 国枝史郎 『赤格子九郎右衛門』 青空文庫
基督教の信仰と羅馬以降の法律の精神にはまだまだ憑拠するに足るべき力があるもののように思いなしていたのだ。
— 永井荷風 『花火』 青空文庫
……私ども支那語日本語に通ぜざる者には、貴下の前著『和漢数学発達史』が今でも唯一の信頼すべき憑拠に有之候。
— 三上義夫 『数学史の研究に就きて』 青空文庫
曰く国庫の資を以て蒐集したる断簡零墨を憑拠として漫に賢相名臣の跡を抹殺すと。
— 津田左右吉 『史論の流行』 青空文庫
作例 · 標準
その仮説は、科学的な憑拠が不十分なまま発表されたため、学会のシンポジウムで厳しく批判された。
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「証拠はあるのか?」と詰め寄られたが、確かな憑拠を持っていない彼は、黙り込むしかなかった。
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蔵の中から見つかった古い手紙は、当時の村の生活習慣を裏付ける歴史的に有力な憑拠となった。
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