火先
ひさき異読 ほさき
名詞
標準
flames
文例 · 用例
煙は靜に、燃ゆる火の火先も宿さぬ。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
が、僅にたのみなのは、火先が僅ばかり、斜にふれて、下、中、上の番町を、南はづれに、東へ……五番町の方へ燃進む事であつた。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
巻莨に点じて三分の一を吸うと、半三分の一を瞑目して黙想して過して、はっと心着いたように、火先を斜に目の前へ、ト翳しながら、熟と灰になるまで凝視めて、慌てて、ふッふッと吹落して、後を詰らなそうにポタリと棄てる……すぐその額を敲く。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
」 鸚鵡返しの声が終らぬ中に、忠一の持った松明の火先が左へ揺れると、一|間許り下の大岩の間に又もや金色が閃いた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
……袖を切ったと言う三年前の婚礼の日の曠衣裳を、そのままで、一方紫の袖の紋の揚羽の蝶は、革鞄に留まった友を慕って、火先にひらひらと揺れました。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
中やすみの風が変って、火先が井戸端から舐めはじめた、てっきり放火の正体だ。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
警視庁が燃えあがって、その火先が今や帝劇を襲おうとしていることも聞いた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
しかしどの人の報告も火先が東にむかっているから、南の方の元園町方面はおそらく安全であろうということに一致していたので、どこの家でも避難の準備に取りかかろうとはしなかった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
作例 · 標準
強風に煽られた火先が、隣接する民家の屋根へと次々に飛び火していった。
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消防隊員たちは、迫りくる激しい火先を食い止めるため、懸命な消火活動を続けた。
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キャンプファイヤーの火先をじっと見つめていると、不思議と心が落ち着いていく。
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