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無生

むしょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
◯三十八節を以て無生物の列挙は終り、三十九節より動物のことに移りてそのまま次の三十九章に及ぶのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
既に神の第一の所作なる無生物を見終えたれば、これよりはその第二の所作たる生物に及ぶのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
生物が無生物とちがうのもこの点においてである。
寺田寅彦 マーカス・ショーとレビュー式教育 青空文庫
それは、われわれの失つた人の魂が何か下等なもの、獸類とか、植物とか、無生物とかのなかに閉ぢ籠められてゐて、われわれがその木の傍を通るとか、その魂の捕へられてゐる物を所有するとかいふ日が來るまでは、(多くの魂にとつては、さういふ日は決して來ないのだが、)實際その魂はわれわれに失はれてゐる。
梶井基次郎 「親近」と「拒絶」 青空文庫
殊に美しい恋妻を亡くした後の鼎造には何か瓢々とした気持ちが生れ、この生物にして無生物のような美しい生きもの金魚によけい興味を持ち出した。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
虚空を頭とし、大地を五体とし、山や水は糞尿であり、風は呼吸であり、火はその体温であり、一切の生物無生物は彼の生むところと説く、シバ神崇拝に類して精力を愛するこの原始の宗教が、コーランを左手に剣を右手に、そして、ときどき七彩の幻に静慮する回教に、なぜ南方民族の寵をば奪われたのであろうか。
岡本かの子 河明り 青空文庫
だのにあの無生物は永遠の理想を遂げたとでもいうように、白い雪の褶さえ折目正しく取り澄し切っている。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
このごうごうと撓う大地、誰が無生物と思えようぞ。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫