主我
しゅが
名詞
標準
ego
文例 · 用例
その時僕の主我の角がぼきり折れてしまって、なんだか人懐かしくなって来る。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
されど母上はなお貴嬢が情けの変わりゆきし順序をわれに問いたまいたれど、われいかでこの深き秘密を語りつくし得ん、ただ浅き知恵、弱き意志、順なるようにてかえって主我の念強きは女の性なるがごとしとのみ答えぬ。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
Oさんは金沢在の生れで、朝鮮にもゐたといふことでしたが、いかにも雪国の生れを思はせるやうな、しつかりした、理智の勝つた、主我的で打算的なところの見える婦人でした。
— 薄田泣菫 『恋妻であり敵であつた』 青空文庫
主我的――西洋的――強い生活。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
原因は、男の強大な主我主義と肉情によって、アンネットは自分が彼の愛人として人格的に陥りかかっている屈辱の深淵を見透し、自分の健康な自尊心をとりかえさずにいられなくなったのであった。
— 宮本百合子 『アンネット』 青空文庫
母性の愛は、科学の精神に導かれて、主我的な我が子への執着からよりひろやかな人間の子の母の心情へまで移って行き得るのである。
— 宮本百合子 『科学の精神を』 青空文庫
独占的な霊との結合の感情は、日常生活において母を寛大にするよりも、却って主我的にしたのであった。
— 宮本百合子 『母』 青空文庫
幸福感というものの高い質は、主我的な飽満の感覚、満喫感と同じでないというのも面白い事実である。
— 宮本百合子 『幸福の感覚』 青空文庫
作例 · 標準
彼はあまりに主我が強く、他人のアドバイスに耳を貸そうとしない。
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瞑想の目的の一つは、肥大化した主我から解放され、世界との一体感を得ることだ。
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若者はしばしば強烈な主我を抱え、社会の矛盾に苛立ちを感じるものだ。
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