膨らす
ふくらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
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文例 · 用例
彼女は、人を生かすために、人を殺さねば出来ない六神丸のように、又一人も残らずのプロレタリアがそうであるように、自分の胃の腑を膨らすために、腕や生殖器や神経までも噛み取ったのだ。
— 葉山嘉樹 『淫賣婦』 青空文庫
軟かな春の空気は、ぐんぐん草の芽を育てると一緒に、彼女の心まで膨らすように感じられた。
— 宮本百合子 『光のない朝』 青空文庫
夕方、樹明君来庵、ハムと餅を持つて、――酒は買ひに行く、ハムはおいしかつた、餅はおいしいよりも腹をふくらす。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
それは、少女はお乳をふくらすため、又、男の子は香水を湿して入れておくためと思っていたら大違いだと、一人の不良少年が笑った。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
と思いながら、しっかりと腕ぐみをして、例の屈伸法で全身の力をこめて腹をふくらす。
— 大杉栄 『獄中消息』 青空文庫
それは腹をふくらすと共に、アルコール分を落着かせ、話題を少くさした。
— 豊島与志雄 『秦の出発』 青空文庫
そうだろう、ひどいもんだからね、腹をふくらすよ、海の空気ってやつは」ニイスの旅「僕の案内記を持って行きたまえ。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
震え揺ぎはためくすべてのもの、照りわたった夏の日、風の吹く夜、流れる光、星の閃めき、暴風雨、小鳥の歌、虫の羽音、樹々の戦ぎ、好ましいあるいは厭らしい声、平素聞きなれてる、炉の音、戸の軋る音、夜の静寂の中に動脈をふくらす血液の音――すべて存在するものは皆音楽である。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
作例 · 標準
風船を大きく膨らすのに苦労した。
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彼女は頬を膨らして不満を表した。
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企業は市場を膨らそうと新しい戦略を立てた。
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