戸板返し
といたがえし
名詞
標準
stage prop in kabuki, consisting of a revolving panel with a life-size doll on each side
文例 · 用例
しかし、法水は、そこにいる村次郎の口から、戸板返しの技巧を聴くことができた。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
「小野さん三条に蔦屋と云う宿屋がござんすか」 底知れぬ黒き眼のなかに我を忘れて、縋る未来に全く吸い込まれたる人は、刹那の戸板返しにずどんと過去へ落ちた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
気のせゐか、何だか戸板返しの場を見るやうな心持がして、ふと立止ると、お常さんは橋の欄干にもたれ、夕風に髪を吹き乱し、ぢつと水を見下しながら、木場さん、アラあすこにわたしの顔が映つてゐる。
— 永井荷風 『来訪者』 青空文庫
すると、死体は、戸板返しの様に、クルッと廻転して、上向きになった。
— 江戸川乱歩 『吸血鬼』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎の戸板返しは、役者の早変わりが見どころの一つだ。
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あの劇団の戸板返しは、いつ見ても素晴らしい。
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戸板返しのような舞台装置は、観客を驚かせる効果がある。
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標準
rapid change in a situation, person's attitude, etc.
作例 · 標準
彼の態度はまさに戸板返しで、さっきまで怒っていたのに急に笑顔になった。
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政界では戸板返しのような展開が日常茶飯事だ。
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彼女の気持ちは戸板返しのように変わりやすい。
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