爛然
らんぜん
形容動詞
標準
文例 · 用例
こういうとただ華麗な画のようですが、布置も雄大を尽していれば、筆墨も渾厚を極めている、――いわば爛然とした色彩の中に、空霊澹蕩の古趣が自ら漲っているような画なのです。
— 芥川龍之介 『秋山図』 青空文庫
さては今しも地平の彼方に没落しようとして、たゆとうている爛然たる、真紅の晩春の太陽よ――。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
余|展ベテコレヲ観ルニ一集ノ中、各体具備シ光彩|爛然トシテ殆遺珠ナシ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
しかしながら、姫柚子の一滴は、爛然として鍋のなかに佳饌の趣を呼び、時しも窓外の細雨に、二人は秋声の調べを心に聞いた。
— 佐藤垢石 『姫柚子の讃』 青空文庫