口の悪い
くちのわるい
表現形容詞
標準
sarcastic
文例 · 用例
口の悪いN君がM夫人の球を「どうも右傾だな」と云ったが間もなくN君自身の球が右傾して荒川の水にその姿を没した。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
自分が昔現在の家を建てたとき一番日当りがよくて庭の眺めのいい室を応接間にしたら、ある口の悪い奥さんから「たいそう御客様本位ですね」と云って、底に一抹の軽い非難を含んだような讃辞を頂戴したことがあった。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
ハハハハ」「あらア口の悪いこと。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
併しおまきの家のなかの猫の啼き声はやはり絶えないので、誰が云い出したとも無しに、彼女は近所の口の悪い人達から猫婆という綽名を与えられてしまった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
善兵衛は若い時分から口の悪い男で、少し変物で右左を間違えて言う仲間の一人であったが、年を取るとよけいに口が悪くなった。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
謙遜の美徳すら己惚れから発するものだと、口の悪いラ・ロシュフコオあたりは言いそうである。
— 織田作之助 『僕の読書法』 青空文庫
口の悪い次男に、あとで冷笑されるに違いないと思ったが、それも仕方がないと諦めた。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
N君は不思議な男だ、ひがまないのが感心だ、あの点は祖先の遺徳と思ふより他はない、と口の悪い遊び仲間も、その素直さには一様に敬服してゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
作例 · 標準
彼は口の悪い友人だが、根は優しくて困ったときには必ず助けてくれる。
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「下手くそだな」なんて、口の悪いことを言うのはやめなさい。
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上司は口の悪いことで有名だが、指摘の内容はいつも的確でぐうの音も出ない。
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