霏々
ひひ
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #37767 · 青空 97 例
標準
incessant falling (e.g. rain, snow)
文例 · 用例
春雨や小磯の小貝|濡るほど 終日|霏々として降り続いている春雨の中で、女の白い爪のように、仄かに濡れて光っている磯辺の小貝が、悩ましくも印象強く感じられる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
)その煙は空に融け合い、霏々として降る春雨の中で、夢のように白く霞んでいるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
東の空から明け初めて、寝呆けたような鴉の声と五位鷺の声とが宮の森のあたりからかすかに聞えて来ましたが、静寂な天地はたちまちそれを吸い取って、まだ闇の気配の残る、燻しをかけた銀世界にはなおも霏々として雪は降り続くのでした。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
――孤影雪に碎けて濛々たる中に、唯見れば一簇の雲の霏々として薄く紅なるあり。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
かの長生殿裡日月のおそき處、ともに※風の曲を唱するに當りてや、庭前颯と風興り、花ひら/\と飜ること、恰も霏々として雪の散るが如くなりしとぞ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
不文の中、ところどころ片仮名のページ、これ、わが身の被告、審判の庭、霏々たる雪におおわれ純白の鶴の雛一羽、やはり寒かろ、首筋ちぢめて童子の如く、甘えた語調、つぶらに澄める瞳、神をも恐れず、一点いつわらぬ陳述の心ゆえに、一字一字、目なれず綴りにくき煩瑣いとわず、かくは用いしものと知りたまえ。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
笠は衝く 霏々の霧、衣は払ふ ※々の風。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
渋蛇目傘を開いたままで、袖摺れに引着けた、またその袖にも、霏々と降りかかって、見る見る鬢のおくれ毛に、白い羽子が、ちらりと来て、とまって消えては、ちらりと来て、消えては、飛ぶ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
作例 · 標準
一晩中、霏々と雪が降り続き、朝には一面銀世界になった。
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窓の外は霏々と雨が降り、出かけるのが億劫になった。
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霏々と降りしきる桜の花びらが、地面を薄紅色に染めた。
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