物見櫓
ものみやぐら
名詞
標準
watchtower
文例 · 用例
それをお物見櫓の上から見おろし乍ら、悦ばしげに君侯の呼ばわり励ます声が、冴えざえと青白く冴えまさっている月の光の中を流れて伝わった。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
こゝにまた物見櫓の跡が殘つてゐる。
— 濱田耕作 『沖繩の旅』 青空文庫
山の上本丸の址には今歸仁城の碑があり、小さな神殿もあるが、一體に石垣がよく殘つて居り、物見櫓の跡もある。
— 濱田耕作 『沖繩の旅』 青空文庫
しかし、その木々のうえには、古い物見櫓がいまもなお見え、前述のかつての城主と同様、なんとか頭を高くもたげようとし、近隣の地方を見おろしているのである。
— ある旅人の話 『幽霊花婿』 青空文庫
彼は物見櫓の上で吹きさらしになっている。
— ある旅人の話 『幽霊花婿』 青空文庫
お濠と言ったって、冬になれば大根を洗う用水堀、夏になると半分は深田になって、お米の木を植えようという都合の良いお濠だ」「馬鹿にするなよ」「四方の物見櫓は、火の見とも言う。
— 万両分限 『銭形平次捕物控』 青空文庫
春風の女 人も知る山城国の四明ヶ岳にある含月荘は、前の黄門松平龍山公の隠居所であって、そこの怖ろしく高い物見櫓か塔のような楼上に、夕雲の纏る頃、一点の灯火がポチとつくと、京都の方からそれを望む者も、琵琶湖に舟を泛べて夜網にかかる漁師たちも、ひとしく、「あ。
— 吉川英治 『牢獄の花嫁』 青空文庫
そのことはいま、物見櫓の者からすぐ聯絡があったので、利家は、彼に聞くまでもなく知っていた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
城下町を一望できる高い物見櫓から、火の手が上がっていないか確認した。
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復元された物見櫓に登ると、当時の武士たちの視点を体感することができる。
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敵の急襲に備え、物見櫓には常に弓の名手が配置されていた。
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