相矛盾
あいむじゅん
名詞動詞-サ変
標準
mutually contradictory
文例 · 用例
相矛盾せる両傾向の不思議なる五年間の共棲を我々に理解させるために、そこに論者が自分勝手に一つの動機を捏造していることである。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
すべてこれらの誤謬は、論者がすでに自然主義という名に含まるる相矛盾する傾向を指摘しておきながら、なおかつそれに対して厳密なる検覈を加えずにいるところから来ているのである。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
人間性の有する、互に相矛盾する性格悲劇を理由として。
— 牧野信一 『青春のころわが愛せし作品と主人公』 青空文庫
然し皆想像に本づくのみで確據あるべき事でも無いから、漢は土徳に當るとする公孫臣と、漢は水徳に當るとなす丞相張蒼と説が相矛盾する如き奇現象さへ起つた。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
実在には種々の体系がある、即ち種々の統一がある、この体系的統一が相衝突し相矛盾した時、この統一が明に意識の上に現われてくるのである。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
余は先ずかつて述べた実在の論より推論して、この両見解は決して相矛盾衝突することがないと断言する。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
しかしそれはきれぎれな、時には全く相矛盾し合つたものであつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
そして博士はこの相矛盾した二つのモメントを統一するものを、行為なるものに見るらしい。
— 戸坂潤 『技術的精神とは何か』 青空文庫
作例 · 標準
例句