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賢俊

けんしゅん
名詞
1
標準
文例 · 用例
「こうさっそくに、事のはこびがついてきましたのは、まったくお差向けの薬師丸が双ヶ|岡へ見えたからでございまする」「お、薬師丸が、そちの許へたずねて行ったか」「されば、その薬師丸のみちびきで、資名どのの弟御、三宝院の僧、日野|賢俊御坊にお会いできたのでございました」「ではその賢俊より院へ」「はい。
風花帖 私本太平記 青空文庫
その間、朝廷方のきびしい御監視をくぐるため、ことばにも現わせぬ苦心は数々でござりましたが」「ム、さもあろう」「が、賢俊御坊には、これぞ持明院統の時節到来と、必死な御助力でございました。
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そこでついに光厳上皇の御院宣を拝受いたし、それを肌身に秘めるやいな、てまえが京を立つ日と同時に、賢俊御坊と薬師丸のふたりも、讃岐へもどる干魚船の船底へ身をかくし、淀の口より海へのがれ出たはずにござりまする」 宿望の院宣はもうお手に入るばかりなのだ。
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すぐ右馬介の介添えで、自船から大船の上へと移った日野|賢俊と薬師丸の影は、一とき湾内の者の視線を粛とあつめていた。
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「あなたが足利の宰相尊氏どのでおわされるか」 賢俊のことばであった。
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個人的な応答と察して、尊氏がしかる由をこたえると、賢俊もまた、「拙僧は三宝院ノ僧正賢俊と申すものですが、つい先つ頃までは、院のお側近う仕えたてまつっていた中納言日野の資明におざりまする」 と、その身分を一応あきらかにしたうえで。
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身を僧門に隠してはおりましたものの、この賢俊とても、同憂でない者ではございません。
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ここに不肖賢俊を以て、すなわち、光厳上皇の御院宣を、足利家へお降しあらせられました。
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賢俊(けんしゅん)は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての真言宗の僧・歌人。第65代醍醐寺座主・東寺長者・大僧正。父は権大納言日野俊光。兄に日野資名・資朝。室町幕府初代将軍足利尊氏の腹心の一人。

出典: 賢俊 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0