高野槙
こうやまき異読 コウヤマキ
名詞
標準
Japanese umbrella pine (Sciadopitys verticillata)
文例 · 用例
四つ目垣の内に、高野槙が一本とちゃぼ檜葉が二三本と植えてあって、植木の間から、竹格子を打った肘懸窓が見えている。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
それから夕方になると、女中が台所でことこと音をさせているのを聞きながら、肘掛窓の外の高野槙の植えてある所に打水をして、煙草を喫みながら、上野の山で鴉が騒ぎ出して、中島の弁天の森や、蓮の花の咲いた池の上に、次第に夕靄が漂って来るのを見ていた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
肱掛窓から外を見れば、高野槙の枝の間から、爽かな朝風に、微かに揺れている柳の糸と、その向うの池一面に茂っている蓮の葉とが見える。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
高野槙や青木の植はつた狭い暗い庭があつて、虫の声が細々と聞えてゐた。
— 田中貢太郎 『黒い蝶』 青空文庫
五 蜘蛛 庭の松と高野槙との間に蜘蛛が大きな網を張っている。
— 岡本綺堂 『二階から』 青空文庫
長い廊下の一方は硝子障子で、庭の刀柏や高野槙につもった雪がうす青く暮れた間から、暗い大川の流れをへだてて、対岸のともしびが黄いろく点々と数えられる。
— 芥川龍之介 『老年』 青空文庫
椹も大分あるようだが、あいつも悪くないね」「左様でございますよ、御承知の通り檜に椹、それから高野槙と羅漢柏、※を加えまして、それを木曾の五木と称えている者もあるようでございます」「なるほど。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
赤松を主にし、高野槙、五葉松、檜、椎、ゆずりは、山茶花等が植え込まれている。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
作例 · 標準
日本庭園には、風格のある高野槙が植えられていることが多い。
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高野槙は、日本の固有種である珍しい針葉樹だ。
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皇室の慶事には、高野槙の枝が用いられることがある。
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