虎搏
こはく
名詞
標準
文例 · 用例
まさに龍攘虎搏よりものすごい決闘の最中。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
最初の日は、あんがい、儀式作法の、目にきらびやかな番組ばかりが多く、龍攘虎搏ともいうべき予期していた火のでるような試合がなかったので。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
続いて二合三合、かれ劣らずこれ譲らず龍攘虎搏の秘術と玄妙の精を闘わせば、白梅月夜も暗かと思えて、紛々たる花の飛雪が剣の渦に旋回する景色も物凄まじい。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
ここでは重左と新九郎が龍攘虎搏のまッ最中、男でさえも近寄りがたい閃々たる剣火の旋風へ、意外や、時ならぬ落花とばかり降り込んで、駕の裡から美しい姿を抜け出させ、きっとその前へ水際立たせた寮の御方。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
こっちへ渡せ」 と、壮士へ呼びかけたが、壮士は肯かないので、たちまち、両雄のあいだに、龍攘虎搏の一騎討が起った。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫
とかくその背後には、後白河法皇の院政確立と、清盛へのお憎しみによる御使嗾があるのは争いがたいことで、法皇と清盛とは、陰に陽に、龍攘虎搏の虚実をつねに蔵しています。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫