維幾
維幾
名詞
標準
文例 · 用例
此歳五月改元、天慶元年となつて、其の六月、朝廷より将門を召すの符を得て常陸に帰り、常陸介藤原|維幾の手から将門に渡した。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
維幾は貞盛の叔母婿であつた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
貞盛は良兼には死なれ、孤影蕭然、たゞ叔母婿の維幾を頼みにして、将門の眼を忍び、常陸の彼方此方に憂き月日を送つて居た。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
で、こくめいな長官藤原維幾は、玄明が私した官物を弁償せしめんが為に、度※の移牒を送つたが、斯様いふ男だから、横道に構へ込んで出頭などはしない。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
末には維幾も勘忍し兼ねて、官符を発して召捕るよりほか無いとなつて其の手配をした。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
勿論これだけの事をしたのには、維幾との間に一通りで無いいきさつが有つたからだらうが、何にせよ悪辣な奴だ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
維幾は怒つて下総の官員にも将門にも移牒して、玄明を捕へて引渡せと申送つた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
いつも逃亡致したといふ返辞のみが維幾の所へは来た。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫