心付く
こころづく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to perceive
文例 · 用例
画室の塵一本もなきように綺麗に掃除しあるに心付く。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
」 と婆々は片づけにかかる気で、前の銚子を傍へ除けようとして心付く、まだずッしりと手に応えて重い。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
はたと、これに空想の前途を遮られて、驚いて心付くと、赤楝蛇のあとを過ぎて、機を織る婦人の小家も通り越していたのであった。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
此時にふと心付くと、何者か私の後にこそ/\と尾行して來る樣子、オヤ變だと振返る、途端に其影は轉ぶが如く私の足許へ走り寄つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
懷中時計は海水に濡されて、最早物の用には足らぬが、時は午前の十|時と十一|時との間であらう、此時不圖心付くと、今迄は、たゞ浪のまに/\漂つて居るとのみ思つて居つた端艇が、不思議にも矢のやうな速力で、東北の方から西南の方へと流れて居るのであつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
弦月丸の沈沒以來十|數日間は、青い空と、青い波の外は何一つも眺めた事のない吾等が、不意に此島を見出した時の嬉しさ、翅あらば飛んでも行きたき心地、けれど悲しや、心付くと吾端艇には帆もなく、櫂も無い。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
けれど私は心付くと、響の源は决して近い所ではなく、四邊がシーンとして居るので斯く鮮かに聽えるものゝ、少くも三四|哩の距離は有るだらう、何は兎もあれ斯る物音の聽ゆる以上は、其處に何者かゞ居るに相違ない、人か、魔性か、其樣な事は考へて居られぬ、兎に角探險と覺悟したので、そろ/\と丘を下つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
斯う考へると、實に愉快で/\堪らぬ、今や吾等の眼には、たゞ希望の光の輝くのみで、誰か人間の幸福を嫉む惡魔の手が、斯る時――かゝる間際に兎角大厄難を誘起すものであるなどゝ心付く者があらう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
標準
to regain consciousness