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杓う

しゃくう
動詞
1
標準
文例 · 用例
出額でまたこう、しゃくうように人を視た工合が、これで魂が入ると、麓の茶店へ下りて行って、少女の肩を大な手で、「どうだ。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
少なくも鴨猟場で「鴨をしゃくう」のに比べると猟者の神経の働かせ方だけでも大変な差別があるような気がするのである。
寺田寅彦 鴫突き 青空文庫
婢は湯気の立つ鍋の中から煮た物をしゃくうていたが、それがそれぞれ三つの椀に盛られると、いっしょに盆に載せて女房の方へ出した。
田中貢太郎 蠅供養 青空文庫
迚も聴えまいと思う鼻うたでも、きっと意地わるくききつけ、「オイ」と低い声で唸って顎をしゃくうのであった。
宮本百合子 刻々 青空文庫
日本人の感じかたしか出来ないよ」 タバコの箱のふたの上で、一本とり出したタバコをぽんぽんとはずませていたが、「ふん」 鼻息だけでそう云って、素子は棗形をした顔の顎を伸子に向って、しゃくうようにした。
宮本百合子 道標 青空文庫
そのなかで、網をはる者、しゃくう者、水にもぐる者、おおさわぎでした。
豊島与志雄 山の別荘の少年 青空文庫
にんじんがオタマジャクシをしゃくうために持って行く笊だ。
POIL DE CAROTTE にんじん 青空文庫
面白くなったらしい、笠木塀を乗り越えるのも、台地を跳び下りるのも、番人が来たときの隠れ方も、だんだんいたについてきたし、自分でも流れにはいってしゃくうようになった。
山本周五郎 桑の木物語 青空文庫
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