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稲羽

いなば
名詞
1
標準
文例 · 用例
割合におとなしい動物でありますけれど、あれで、怒ると非常にこわいものだそうで、稲羽の兎も、あるいはこいつにやられたのではなかろうかと私はにらんでいるのでございますが、これに就いてはなお研究の余地もあるようでございます。
太宰治 黄村先生言行録 青空文庫
大黒天は大国主命を仏化したという説は足利氏の代に既にあったので、『古事記』に大国主の兄弟八十神各|稲羽の八上姫を婚せんと出で立つに、大国主に袋を負わせて従者として往った話あり。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
避りまつりし故は其八十神各々|稲羽の八上比売を婚わんの心ありて、共に稲羽に行きける時に、大穴牟祖神に袋を負わせ、従者として率て往きき。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
これ稲羽の素兎と云う者なり。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
稲羽の兎は、その成功を予言し、八上比売も亦た、八十神に従わずと云えり。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
所謂稲羽の兎の説話は、兎の鰐を欺きしを語る。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
稲羽の兎の一段は其結構に於て、決して単純なるものに非ず。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
大國主の神が多勢の兄弟と共に旅して來た稻羽の海岸とはこゝだといふことに氣がつく。
島崎藤村 山陰土産 青空文庫