控え帳
ひかえちょう
名詞
標準
notebook
文例 · 用例
書いた人の身分、書き方などが補ってその時はよい文章、よい歌のように思われたことも、改めて本の中へ書き載せると拙い点の現われてくるものであるから、手紙の文章や歌というようなものは、この話の控え帳に筆者は大部分省くことにしていたので、採録したものにも書き誤りがあるであろうと思われる。
— 朝顔 『源氏物語』 青空文庫
その頃の若い学士たちの馬鹿々々しい質問や楽屋落や内緒咄の剔抉きが後の『おぼえ帳』や『控え帳』の材料となったのだ。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
半七は自分の控え帳を繰ってみた。
— 妖狐伝 『半七捕物帳』 青空文庫
私の手元の門人控え帳の連名を見ますと、おおよそ六十幾人の名が並んでいるが、この滝川氏の如く多芸な人はありません。
— 谷中時代の弟子のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
「あなたの随意に、筆記帳でも控え帳でもお使いなすってよろしい」 証人はその意を諒して、胸のポケットから原稿をとり出した。
— 妖物 『世界怪談名作集』 青空文庫
エロアの控え帳散歩 路の上で、わたしがまず擦れちがったのは、肩と肩とを並べてあるいている男の子と女の子とであった。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
郡長は税金徴収にたびたびここに無駄足をはこび、ほかに差押えるべき何物もないので形式的に「差押えの札をうった」ことはわたしが彼の控え帳で読んで知っている。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫
すると、厚く積った埃と煤の下に、黄変したばらばらの書類や、一冊の雑で厚い控え帳や、おそらく元はこれらを束ねるリボンだったと思われる崩れた布の切れ端があるのに気づいた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、日々の経費を正確に記録するため、小さな控え帳を持ち歩いている。
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毎日の献立を考えるのが大変なので、冷蔵庫に控え帳を貼っておくことにした。
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旅の思い出を書き留めるために、装飾された控え帳を購入した。
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