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非ざる

あらざる
表現
1
標準
not
文例 · 用例
感情といふ語の内容も色々であらうが、「独り居て怡しむ」底の感情、対人的に発露するに非ざる、そこはかとなき欣怡の情である。
中原中也 感情喪失時代 青空文庫
人に対して平静、順応的にしてアクティヴに非ざる限り、我等が民族の文学は何時迄も反復に終るであらう。
中原中也 詩に関する話 青空文庫
」 前後左右どちらを見ても、ただ杳々茫々、脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが續いてゐるばかりで、上を仰いでも、これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞、ふたりの話聲の他には、物音一つ無く、春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
かがり火は、薪木の性と見え、時折、ぷちぱちと撥ね、不平そうに火勢をよじりうねらすが、寂莫たる天地は何の攪き乱さるる様子もなく、天地創ってこのかた、たそがれちょうものの待つ、それは眠るにも非ず覚めたるにも非ざる中間に於て悠久なるものを情緒に於て捉えようとするかれ持前の思惟の仕方を続けている。
岡本かの子 富士 青空文庫
たとへ一概に然かく云ふこと能はざるまでも、戦時に於ける文士は、決して手を空うすべきに非ざる也。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
」 前後左右どちらを見ても、ただ杳々茫々、脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが続いてゐるばかりで、上を仰いでも、これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞、ふたりの話声の他には、物音一つ無く、春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
このみごとなる文章の行く先々を見つめ居る者、けっして、私のみに非ざることを確信して居る。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
今|此説を為す、人必ず予の過情を疑わんも、後二十余年にして当に其の知言にして、生に許す者の過に非ざるを信ずべき也。
幸田露伴 運命 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日非ざるについて考えている。
非ざるという言葉は日本語で重要だ。
彼は非ざるの意味を理解している。
この文には非ざるが含まれている。
非ざる(あらざる) — 幻辞.com