繭籠もり
まゆごもり
名詞
標準
文例 · 用例
雨が幾日も降り続いたころ、いっそう宇治は通って行くべくもない世界になったように宮は思召され、恋しさに堪えられなくおなりになり「たらちねの親のかふこの繭ごもりいぶせくもあるか妹に逢はずて」親の愛護の深いのは苦しいものであると、もったいないことすらお思われになった。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
繭ごもり息づきわたり。
— 長塚節 『長塚節歌集 上』 青空文庫
おのれ宿にのこりて、朝食ののち林中を歩く向山のむら立つ杉生ときをりに鴉の連の飛びゆくところおのづから夏ふけぬらし温泉の山の蚕も繭ごもりして八月十二日久保(猪之吉)博士予を診察したまふ。
— 斎藤茂吉 『つゆじも』 青空文庫