残菊
ざんぎく
名詞
標準
late chrysanthemums
文例 · 用例
広津柳浪は既に「残菊」などで心理描写だけの小説を試みているけれども、一葉は、お力の心の浮沈を辿ったその執拗さで源七の心理を追究しようとは試みていない。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
しぐるヽや残菊白き傘の下峠路や時雨晴れたり馬の声酒のまぬ身は葛水のつめたさよ[大学時代] 明治三八(一九〇五)年六月に第一高等学校を卒業した放哉は、同年九月、東京帝国大学法学部に入学。
— 尾崎放哉 『尾崎放哉選句集』 青空文庫
不思議なことには、残菊物語で御存じの菊之助が詫びがかなつて大阪から戻つて来たのも、やはり二十九年であつた。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
不思議なことには、残菊物語で御存じの菊之助が詫びがかなって大阪から戻って来たのも、やはり二十九年であった。
— 折口信夫 『役者の一生』 青空文庫
さてこの折選に入りしもの一等に米光関月の『千石岩』二等に斎藤渓舟の『残菊』、田口掬汀の某作等ありしと記憶す。
— 永井荷風 『書かでもの記』 青空文庫
ほそぼそと残菊のあり愛しけり十二月九日 七宝会。
— 高浜虚子 『六百句』 青空文庫
一ばん目の「残菊物語」のみよし。
— 昭和十二年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
「雪国」「喧嘩友達」は、あっさりしすぎて、結局「続残菊物語」にとゞめを刺す。
— 昭和十二年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
作例 · 標準
秋も深まり、庭の片隅に残菊がひっそりと咲いていた。
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亡き祖母が生前大切に育てていた残菊が、今年も静かに花をつけた。
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「あら、まだ菊が咲いてるわ。」「ええ、これは残菊よ。寒くなっても綺麗なの。」
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