新舞踊
しんぶよう
名詞
標準
文例 · 用例
「女殺油地獄」と、それから鴎外の「雁」を新人の川上祐吉氏が脚色したのと、それから「葉桜」という新舞踊。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
近頃は雪枝さんを呼んで、新舞踊もやっているのよ。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
やがて瑠美子たちの愛らしい一組の新舞踊も済み、親たちが自慢の衣裳をつけて、年の割りにひどく熟せた子も引っ込んで、見応えのある粒の大きいのも、数番つづいた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
やれ野外劇、それレコードコンサート、又は新舞踊、芸術写真、その他在来の趣味や、新しい道楽の会、切手、書物、絵葉書、ポスター、レコード等の交換会、奥様やお嬢様御自身のおすしやおでんの会、坊ちゃまお嬢様のオモチャの取かえっこの会なぞと、大人のため、子供のため、男のため、女のためとお為づくしである。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
伝説の時代をかえして貰い背景を描くと云う男女蔵達の新舞踊を話す。
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
そのころ父は、一切の公職から隠退して、いくら勧められても出ず、まことに世捨て人のごとく、佃島の閑居に隠遁していたので、あたしは父の傍にいて、父を慰めながら、住吉の渡船をわたって通い、日本橋植木|店の藤間の家元に踊りをならいなどして、劇作を心がけ、坪内先生によって新舞踊劇にこころざしていた。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
新舞踊劇と、古く、忘れられがちな踊りの復活を旨とした。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
自作の新舞踊劇「空華」は奈良朝時代の衣装背景で、坪内先生の「妹背山」の試演がその式で紅葉館で催されたことはあるが、そうした服装での舞踊ははじめてであった。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
ウィキペディア
新舞踊(しんぶよう)は、大正期に坪内逍遥・小山内薫らがおこした新舞踊運動によってできた日本舞踊のジャンルである。新舞踊運動によって、舞踊家の“振付をし、演じる”というスタンスが確立。役者や振付師などのお師匠さんたちが、独自に公演をするようになった。
出典: 新舞踊 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0