適薬
てきやく
名詞
標準
specific medicine or remedy
文例 · 用例
これが適薬だ」 彼は小さい葦の管で、腫物の口をこじ明けて、その管から貝母の搾り汁をそそぎ込むと、数日の後に腫物は痂せて癒った。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
「さ、望みどおり殺してやるから、ちょっとこっちに首を出しなよ」 いいつつえり髪を捕えて、そこの縁側へひきずっていくやいなや、やにわにじゃあじゃあとくみたての冷やっこいところを、少年の首から頭へ浴びせかけましたものでしたから、まことに春先ののぼせ引き下げにはこれこそ天下一品の適薬です。
— 曲芸三人娘 『右門捕物帖』 青空文庫
鰒の中毒には、日本蝋、または、海賊のクロミが適薬ださうな、人助けのためにも覚えてをきたいと思つた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
これじゃアまるで、小児科の適薬みたようです。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
正隆の脳病には、何より生活の変更が第一だと心づいて、可愛い子供の病気に使う適薬を探すような熱中さで、相当の婦人を物色した未亡人は、選択を正隆に委せる心持は持っていなかった。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
こういう薬が丁度適薬として発見されるに到った私の条件もうれしさの一つです。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
適薬のききめとこのうれしさでゆうべは実にぐっすり眠りました。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
きのう書いた手紙いずれこれの前につくでしょうが、きっとあなたは、このお手紙がきょうついたのはつく折としても大変適薬的だったということがおわかりになるでしょう。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
長年の悩みの種だった症状に、やっと適薬が見つかった。
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医師は患者の体質に合わせて適薬を処方した。
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様々な薬を試したが、私にはこの漢方が適薬だったようだ。
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