辟邪
へきじゃ
名詞
標準
文例 · 用例
不折まがいの奇抜な字で、余興と題した次に、赤穂義士討入と書いて、その下に辟邪軒秋水と注してある。
— 森鴎外 『余興』 青空文庫
北欧の古雷神トールが巨鬼を平らぐるに用いた槌すなわち電は擲つごとに持ち主の手に還った由で、人その形を模して守りとし、また石斧をトールの槌として辟邪の功ありとした(マレの『北方考古篇』五章。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
古人椎を以て鬼を逐うといえば、辟邪の力ある槌を鍾馗と崇めたのだ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
昔々物語合考)、故に新婚の當夜迄、素女たりしを證するに必要な犬張子を其道具中に入れたのを女兒共に問れて白地に説明し難く、守りの厭勝のと種々牽強したので、之を犬形にしたは、辟邪の爲たる事、舊説通りだらう。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
苟くも恒心なくんば、放辟邪侈、為さざるところなし。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
しかるに民のごときは恒産なくんば因って恒心なく、すでに恒心なくんば放辟邪侈なさざるところなし。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫