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延ばす

のばす
動詞
1
標準
文例 · 用例
親子心中を一日延ばすために、飲んだとなると、効き目が一寸あらたか過ぎる。
葉山嘉樹 氷雨 青空文庫
が、それから、ふたたび足を下流に向って、延ばすならば、山はますます高く、谿谷はますます深くなることを発見するだろう。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
と云ふのは、人は貧困や、負傷やのドタン場に陥ると、死に近づいてゐることのために、かへつて生命の方に向つて、あらゆる努力で手をさし延ばすからであつた。
葉山嘉樹 万福追想 青空文庫
「みんなで、東洋軒へ行って、お茶でも飲みながら、話をしようか」と、藤原は、皆が自分を待っててくれたのが、――上陸を十分延ばすことが、どんなにつらいことかは、読者は船長の例で知っているはずだ――気の毒になって、皆を菓子屋へ誘った。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
そして壁を延ばす代りに穴の中へ頭を挿しこんで内部の仕事をやっている事もあった。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
アメリカ人にしても特別に長い方に属するかと思われるこの税関吏の顔は、チューインガムを歯と歯の間に引延ばすアクションのために一層長く見えるのであった。
寺田寅彦 チューインガム 青空文庫
こういう災害を防ぐには、人間の寿命を十倍か百倍に延ばすか、ただしは地震津浪の週期を十分の一か百分の一に縮めるかすればよい。
寺田寅彦 津浪と人間 青空文庫
』 衝と、天守の棟を切つて、人指指を空に延ばすと、雪枝は蒼く成つて、ばつたり膝支く。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
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