俗謡
ぞくよう
名詞
標準
popular song
文例 · 用例
そしてもしその唄が時の巴里の物足りなく思っている感情の欠陥へこつりと嵌まり込めばたちまち巴里じゅうの口から口へ移されて三日目の晩にはもうアンピールあたりの一流の俗謡の唄い手がいろいろな替唄までこしらえて唄い流行らしてくれるし譜本は飛ぶように売れ始まる。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
『人影が見えたと思うと「宮地ゃよいところじゃ阿蘇山ふもと」という俗謡を長く引いてちょうど僕らが立っている橋の少し手前まで流して来たその俗謡の意と悲壮な声とがどんなに僕の情を動かしたろう。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
上は宮中の雅楽から下は俗謡に到るまで数十百種に上るであろう。
— 夢野久作 『能ぎらい/能好き/能という名前』 青空文庫
友だちといっしょに酒を飲んだりする時には、どうかすると元気がよくて、いつになく高談放語したり、郷里の昔の武士の歌った俗謡をどなったりする事もあったそうであるが、これはどうもやはり亮のおもな本性ではなかったように私には思われる。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
三味線と※イオリンと、能、芝居、漢詩、俗謡、帝劇の女優、哥沢振りの踊。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
なほその上、鬼どもに対し、親和の情を抱いてゐるのであるから、何の恐れるところもなく、円陣のまんなかに飛び込んで、お爺さんご自慢の阿波踊りを踊つて、むすめ島田で年寄りやかつらぢや赤い襷に迷ふも無理やない嫁も笠きて行かぬか来い来い とかいふ阿波の俗謡をいい声で歌ふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
――したがって日本人に最も接近させられる――であるけれども、彼等の極端なるジャズバンドの音楽でさえ、日本俗謡の八木節や安来節の類に比し、尚|遙かに貴族感的で、どこかに*シルクハットや燕尾服を着たところの、儀礼正しき紳士道を聯想させる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
「俗謡作家のピヱール・ヴ※ベルが怒つたことがあつて劇作家のモウリス・ロスタンに決闘を申込んだ。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫
作例 · 標準
村人たちは、古くから伝わる俗謡を歌いながら祭りを楽しんだ。
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彼の奏でる笛の音は、素朴な俗謡によく合っていた。
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この地方の俗謡は、人々の暮らしや感情を豊かに表現している。
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ウィキペディア
俗謡(ぞくよう)とは、広義には、民謡、流行歌、俗曲などといった通俗的な歌の総称である。
出典: 俗謡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0