のた打つ
のたうつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
標準
to writhe (in pain)
文例 · 用例
光っては崩れ、うねっては崩れ、逆巻き、のた打つ浪のなかで互いに離れまいとつないだ手を苦しまぎれに俺が故意と振り切ったとき女は忽ち浪に呑まれて、たかく名を呼んだ。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
工場の天井を八重に渡した調革は、網の目を透してのた打つ大蛇の腹のやうに見えた。
— 三島霜川 『虚弱』 青空文庫
朝、寝床の中で愚図愚図していると、のた打つほど苦になることばかり、ぞろぞろ、しかも色あざやかに思い出されて来て、たまったものでない。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
そして鉄砧のやうに熱くなつてゐる地べたを、どこをあてどともなく這ひ廻つてゐたが、乾いた砂がからだ中にへばりつくので、自分でもどつちが頭だか、尻尾だか見境がつかなかつたらしく、狂気のやうになつてのた打つてゐるうちに、たうとう息が絶えてしまつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
そうして、参木の思想はその二つの廻転する動力の間で、へたばった蛾のようにのた打つのであった。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
不機嫌を通り越して毒念ともいふべきものがのた打つて来た。
— 島木健作 『赤蛙』 青空文庫
ヒーッという悲鳴、のた打つ音!
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
和泉の人はやはり土手のうえに倒れて何かあたりを引掻くような恰好をしながらも、津の人ののた打つのを眼だけ生きのこっているように見つめていた。
— 室生犀星 『姫たちばな』 青空文庫
作例 · 標準
釣り上げた魚は、最後の力を振り絞るかのようでのた打った。
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病気で弱った体で、彼はのた打つようにベッドの上で苦しんでいた。
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地震の揺れでのた打つ建物を見て、人々はパニックになった。
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