水盤
すいばん
名詞
標準
shallow bowl for displaying flowers, bonsai, etc.
文例 · 用例
あまりに哀しく、きのふきみのくちびる吸ひてきずつけ、かへれば琥珀の石もて魚をかこひ、かの風景をして水盤に泳がしむるの日、遠望の魚鳥ゆゑなきに消え、塔をきづくの額は研がれて、はや秋は晶玉の死を窓にかけたり。
— 萩原朔太郎 『感傷の塔』 青空文庫
盆景春夏すぎて手は琥珀、瞳は水盤にぬれ、石はらんすゐ、いちいちに愁ひをくんず、みよ山水のふかまに、ほそき滝ながれ、滝ながれ、ひややかに魚介はしづむ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
顔にふるる芭蕉涼しや籐の寝椅子涼しさや蚊帳の中より和歌の浦水盤に雲呼ぶ石の影涼し夕立や蟹這い上る簀の子縁したたりは歯朶に飛び散る清水かな満潮や涼んでおれば月が出る 日本固有の涼しさを十七字に結晶させたものである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
この絵でも、この長方形の飛び石の上に盆栽が一つと水盤が一つと並べておいてあるのがすっかり昔のままであるような気がするが、しかしこの盆栽も水盤も昔のものがそのまま残っているはずはない。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
短い柱から肋骨のように左右相対に細長い水盤が重なって出ている。
— 岡本かの子 『噴水物語』 青空文庫
方々のよい噴水で」 夫人はそれからベルサイユの噴水中ラトナの水盤の話や、フローレンスのベッキオ宮内の噴水の話や、現代ではシカゴのバッキンガムの噴水に現れる仙女の話をした。
— 岡本かの子 『噴水物語』 青空文庫
」と、裸體の音曲師、歌劇の唄ひ子と言ふのを振つて見せて、其處で相談をして水盤の座へ……も些と大業だけれども、まさか缺擂鉢ではない。
— 泉鏡太郎 『番茶話』 青空文庫
その人たちは、小さい中庭では貝がらで飾られた噴水受けの水盤を見ました。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
作例 · 標準
キャンプ場の炊飯棟(すいはんとう)で、みんなで協力してカレーを作ったよ。
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