銀台
ぎんだい
名詞
標準
文例 · 用例
――それに朧銀台の太鼓に、七賢人を象嵌して載せた、その上へ銀の鶏を据えたんです。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
銀台に輝かしく輝いているおろうそくが、そのまに文机の左右に並べられた。
— 佐々木味津三 『老中の眼鏡』 青空文庫
万年筆売り(一円位から十四五円)、友禅のセリ売り(負けたところで一丈五尺一円二三十銭から三四円まで)、ガスの靴下やメリヤスのシャツの糶売り(前同様で一円から四五円まで)、銀台|鍍金の銀眼鏡と鎖売り(三四円から七八円)、水晶の印形売り(同じく一円以上)なぞ数え立てて来ると際限もない。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
その時、私は新銭座に居ましたが、マア久振りで飲食を共にして、何処に居るかと聞けば、白銀台町に曹某と云う医者がある、その家は寺島の内君の里なので、その縁で曹の家に潜んで居ると云う。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
手の込んだ細工の銀台といい、立派な菱形に截った石の大きさ、艶といい、調和のよい上衣の色を背景に、非常に美しく見える。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
彼の、厚い鉄の胸当の下には圧搾され、やっと縮んでいる限りない希望と、母から借りて来た、あの銀台に土耳古玉をつけた頸飾りが大切に蔵われていた。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
そしてこの水仙の花を、中国人は金盞銀台と呼んでいる。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
徳川|中興の主、八代将軍|吉宗、徳川最後の将軍|慶喜、水戸烈公、徳川時代第一の賢相松平定信、林家|中興の林|衡、上杉|鷹山公、細川銀台公の如き、近くは井伊|直弼の如き、みな養子たらざるはなし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫