盗罪
とうざい
名詞
標準
文例 · 用例
何が苦しくて僅六銭の窃盗罪を犯したのであらう。
— 平出修 『公判』 青空文庫
刺青のたあやんが窃盗罪で警察の手に捕えられ、その事件に関聯した故買の嫌疑であった。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
すると、たちまちつかまつて、窃盗罪に問はれたわけだ。
— 鈴木三重吉 『ざんげ』 青空文庫
例せば、西牟婁郡高瀬という大字の神職は、かつて監守盗罪で処刑されたる者なり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
昨年の今頃に老人は独り息子を強盗罪で連れて行かれ、そのため老婆は気違いにまでなっていた。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
江戸城に移った後も、関東にて僧侶男女の別なく公然賭博をなす者の多いのは、畢竟仕置が柔弱であったためであると言うて、板倉四郎左衛門(後に伊賀守勝重)らに命じ、当時盗罪の罰は禁獄なりしにかかわらず、賭博をなす者は容赦なく捕えて、片端よりこれを死刑に処せしめた。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
たしかグローチゥスは、仮に飢餓に差迫った一人があって、パン屋の店先に通りかかったとき、ふとした出来心から店頭のパンを攫み取り、これを食うて僅に餓死を免れたとしたところが、それは盗罪にはならぬと論じておったように記憶する。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
八八 現行盗と非現行盗 ローマの「十二表法」では、盗罪を分って現行盗(Furtum manifestum)および非現行盗(Furtum nec manifestum)の二種としている。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫