来縁
らいえん
名詞
標準
文例 · 用例
若い婦人の感情と科学とは、従来縁の遠いもののように思われて来ている。
— 宮本百合子 『科学の常識のため』 青空文庫
私は額縁屋へ喧かましく云って造らせたりしますが、どうも云う事を聞かないので癪だから致方なく、私は場末の古道具屋をあさって、昔の舶来縁の古いのを探しまわるのです。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
私は随分やさしくかいたのだけれどことわられて以来縁なし。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
彼の家は加藤家の浪人の血をひいた軽い士の末で、代々田舎の惣庄屋をして居て、農には元来縁浅からぬ家である。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
元来縁談の為めに訪れるのである。
— 佐々木邦 『冠婚葬祭博士』 青空文庫
ルソー流の露出の快感は僕にとつて本來縁遠い誘惑であるけれども、自分を傑れたものにして見せようとする衝動と、Melancholia の患者に似た自己非難の快感とは決して僕の知らないところではない。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫