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赤丸

あかまる
名詞
1
標準
文例 · 用例
当時、私はタージ・マハール・ホテルに止宿する商用の旅を彼地につづけていたのであったが、M物産の主任S氏の紹介で宿を赤丸平家の倶楽部に移すと同時に彼地の日本人に紹介されるのであった。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
――貴方がおわらいになるのも無理もないのですが、しかし赤丸平家は日本の独身者の集合所なのです。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
赤丸平家に帰ってからもいたずらに空中に聳える時計台の白い針のみが部屋の窓に侵入して私をいらいらさせた。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
それは余程古くから取ってあったものらしく、外側の一|頁はもうぼろぼろになっていたが、その折目を一枚一枚丁寧に拡げて行って、最後に頁の真中に赤丸を付けた処が出て来ると、そこを表面にして折り畳んで私の前に恭しく差し出した。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
受け取って見ると、それは大正七年……一昨年の十月十四日の曙新聞の人事広告欄で、赤丸の下には次のような広告が出ていた。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
いかにも無念そうに唇をきっと結んだまま、私が持っていた曙新聞を受け取って、同じ一昨年の十月十四日の夕刊の社会面を開いて、前の広告と同様の赤丸を施した標題を指さし示した。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
それを取る手遅しと受取って開いてみるとその第五頁の社会欄と、中央の欄外に一つ宛赤丸が付けてある。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
その時はまだ東京駅ホテルの記事にも赤丸を附けていなかったので、それと知ったかどうか解らないが、用心のために何もかも察しているものとして、出来るだけ大事を取って、念入りに変装して下さい。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫