自分一人
じぶんひとり
表現名詞
標準
(on) one's own
文例 · 用例
暫くゆくと自転車を坂の下に落として、自分一人は草を掴めば上れるが、自転車を置いとくわけにもいかずといふ災難者にあつた。
— 中原中也 『(七銭でバットを買つて)』 青空文庫
「五十人の生徒をあづかつてゐるのだから、その人間が自分一人の用事のために学校を休むなぞといふことはなりません」と、叔母は茶棚を片附けながら、押入れの中を拭いてゐる僕に喋舌りつづけてゐた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
爺はことし六十五であるが、穂高山の主と言われるくらいな山男で、何でも二十五、六歳のころ、旧の師走であったが、三人連れで、この温泉の上まで、猟にやって来たとき、雪崩れに押し流されて、一里も下まで落っこち、左の脚を折ったということで、もし自分一人であったら、到底命は助からなかったろうと、物語った。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
いぎたなく眠れる善作を揺り起して、炊事を命じ、自分一人寒気に慄えながら小舎の前の石峰に立た。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
ときどきあまり静で、その上全く誰にも相談せず、自分一人だけの考を突き進めている状態は、何だか見当違いなことをしているため、とんでもない方向へ外れていて、社会から自分一人が取り残されたのではないかという脅えさえ屡々起った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ここで降りたのは自分一人である。
— リルケ Rainer Maria Rilke 『白』 青空文庫
この少年は数学は勿論、その他の学力も全校生徒中、第二流以下であるが、画の天才に至っては全く並ぶものがないので、僅に塁を摩そうかとも言われる者は自分一人、その他は、悉く志村の天才を崇め奉っているばかりであった。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
あちら此方と安値そうな間を借りては其処から局に通って、午前出の時は午後を針仕事に、午後出の時は午前を針仕事に、少しも安息む暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習も験てやらねばならず、炊事から洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
作例 · 標準
自分一人で海外旅行に行くのは初めてだ。
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彼女はなんでも自分一人でやりたがる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
こんな大変な仕事を自分一人で終わらせられるだろうか。
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