滑らせる
すべらせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to let slip
文例 · 用例
」 迂濶口を滑らせると、黙っていたお葉は屹と顧った。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
また、日常の瑣細な様々な不安心などは、一瞬間のハズミに目醒しい突風に煽られて五体諸共奈辺にか飛び去り、吻ツと白々しい峯の頂きに休んだ、かと思ふと忽ち断崖から脚を滑らせる思ひにゾツとして慌てゝ我に返ると、始めから悸々と凹めた手の平に息ばかり吹きかけてゐた自分に気附くのであつた。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
と、私も何だか観せてやり度なって、芝居だって観ように由っては幾何掛るもんかと、不覚口を滑らせると、お糸さんが例になく大層喜んだ。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
古疊の上へ足を滑らせると、冷りとした氣持ちが、得も言はれぬ感じを母の胸に與へて、痩せても枯れても、石川の家には、まだ疊が敷いてあるといふ誇りが、全身に漲るのであらう。
— 上司小劍 『石川五右衞門の生立』 青空文庫
そして、指の間へ、脇差の柄を握らせて、指を押えると、暫く、指を動かしていたが、柄を滑らせると一緒に、眼を閉じてしまった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
訊かれないことを少しでも口を滑らせるのは山男の恥だから――。
— 松濤明 『一つのエチケット』 青空文庫
なかなか旨いだろう」と模様いっぱいになった紙片を、宗近君の方へ、洋卓の上を滑らせる。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
武夫は悦んで暗い葉蔭をとおして、その亀のような動物に目を注いだが、そのとき彼は驚きのあまり、もう少しで枝から足を滑らせるところであった。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
作例 · 標準
チェス盤の上で駒を滑らせるように動かし、彼は静かにチェックメイトを宣言した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
スキー板を雪面で滑らせる感覚を掴むまで、何度も転んでは立ち上がった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
スマートフォンの画面を指で滑らせるだけで、世界中のニュースを瞬時に閲覧できる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview