尻高
しったか
名詞
標準
文例 · 用例
処へ、私が上りかかると出会がしらに、横溝を跨いで、藪からぬっくりと、顕われたのは、でっぷりと肥った坊主頭で、鼠木綿を尻高々と端折って、跣足で鍬をついた。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
それは鼻の下に靴ばけのような髯を生やした頬骨の出た男で、黒のモスの兵児帯を尻高に締めていた。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
それは鼻の下に靴ばけのやうな髭を生やした頬骨の出た男で、黒のモスの兵児帯を尻高に締めてゐた。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
一は顔にして、一は尻高く頭低く丸くなりて臥しゐるところなり。
— 正岡子規 『飯待つ間』 青空文庫
その様尻高く頭低く寐苦しかるべき様なり。
— 正岡子規 『飯待つ間』 青空文庫
農としては出水を憂うべきだが、遊び好きなる事に於て村の悪太郎等に劣るまじい彼は、畑を流るゝ濁水の音|颯々として松風の如く心耳一爽の快を先ず感じて、尻高々とからげ、下駄ばきでざぶ/\渡って見たりして、其日|限りに水が落ちて了うのを毎に残念に思うのである。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
小間使いを相手に、浪子は良人の洋服を脱がせ、琉球紬の綿入れ二枚重ねしをふわりと打ちきすれば、武男は無造作に白縮緬の兵児帯尻高に引き結び、やおら安楽|椅子に倚りぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
苗場の右下で小野子山と子持山との間に重り合っている山々は、尤も低い前山が尻高山であることだけは判然したが、其他の筍山、神楽ヶ峰等は、猶精探した上でなければ夫と推定することが不可能である程、幾重にも重り合っていることを発見した。
— 木暮理太郎 『望岳都東京』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
尻高 尻高 (群馬県高山村) - 群馬県吾妻郡高山村の大字。「しったか」 尻高 (上毛町) - 福岡県築上郡上毛町の大字。「しだか」 日本の姓のひとつ
外部リンク
- 『尻高』 — コトバンク
出典: 尻高 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0