日米戦
にちべいせん
名詞
標準
文例 · 用例
更に、もう一つ指摘するならば、一九三〇年頃より「日米若し戦はゞ」とか「米国恐るゝに足らず」とか云った日米戦争未来記が市場に洪水している如く、日露戦争前にあっては、日露戦争未来記が簇出して、いやが上にも敵愾心をあおり立てゝいたことである。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
同時に紐育ウオル街新タマニー・ホールの首脳部連中は、日本内地に於ける日米戦争に関する著述の出版が、次第に露骨化しつつある事実に驚きはじめたのであります。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
で、もし、日本の過去の作品のみを以て分類するなら、第一に「軍記物」源平盛衰記とか、難波戦記とか――現在の例をとると、日米戦争未来記とか、秩父宮勢津子妃の愛読書だという「進軍」とかは、立派に大衆文芸の一分野を占めていいであろう。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
我国の過去の作品を取ってみるなら、「源平盛衰記」「難波戦記」等の戦記物、日露戦役当時で謂うならば、「肉弾」、「此の一戦」等、現在では「日米戦争未来記」とか「進軍」といった類いの小説。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
私は、最近、日米戦争に対する十数種の書物を乱読してみたが、何を、一番感じたかと云えば、飛行機についてである。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
私は、日米戦争が、急に起ろうとは思っていないから、アメリカの軍用飛行機が、どんなに優れていたって、直に議会へ、空軍充実の提案をしろ、とは云わないが、アメリカの爆撃機が、三千メートルへ上昇するのに四分半かかり、日本のそれが七分かかるという事は考えなくてはならん事である。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
「将来戦争の予想」については、旧稿は日米戦争としてあったのを、「東亜」と西洋文明の代表たる「米国」たるべきことを明らかにしたが、「現在に於ける我が国防」は根本的に書き換えたのである。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
今日、日米戦争の危機が国民に防空の絶対必要を痛感せしめた。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫