一私人
いちしじん異読 いっしじん
名詞
標準
private individual
文例 · 用例
で此の場合、仮りに一私人が罷り出たとして、放校された生徒に同情するとしますと、では、中学生が、イヤな病気になるやうなことをしてもよいといふのか、なぞといふことになつて、凡そ「病気軽重と処分軽重」の問題とは、外れた所に文句の花が咲きさうであることはお分り下さる所でせう。
— 中原中也 『我邦感傷主義寸感』 青空文庫
これに反して英国で高層観測事業が一私人ダインスの手から政府に移ったのはずっと後の事であった。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
それはとにかく、以上のような経歴をもつ一私人が「文学」と「科学」とを対立させてながめる時に浮かんでくるいろいろな感想をここに有りのままに記録して本講座の読者にささげるということは、全く無意味のわざでもあるまいと考えたので、編集者の勧誘に甘えてここにつたない筆を執ることにした次第である。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
緒論で断わってあるとおり、以上の所説は、特殊な歴史と環境とをもった一私人の一私見に過ぎないのであって、おそらく普遍性の少ない僻説であろうと思われる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
(國家ノ權利參照)卷四 大資本ノ國家統一私人生産業限度。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
五千圓は多額とせざれども、一私人の寄附とすれば、少額には非ず。
— 大町桂月 『鹽原新七不思議』 青空文庫
私は無論その松原の蔭に住む一私人としてこの事を嘆き悲しむ。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
豈其処の蔭に住む一私人の嘆きのみならむやである。
— 若山牧水 『沼津千本松原』 青空文庫
作例 · 標準
彼は公職を退いた後、一私人として静かに余生を過ごしている。
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閣僚が公務外で神社を参拝する際、それが公人としての行動か、あるいは一私人としてのものかが厳格に問われることがある。
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「一私人としての発言であれば、これほどまでに目次を立てて非難される筋合いはないはずだ」
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捜査機関が適正な手続きを経ずに一私人の通信記録を解析することは、憲法が保障するプライバシーの侵害に当たる恐れがある。
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