詩思
しし
名詞
標準
文例 · 用例
故にニヒリズムは近代の逆説された叙事詩思想で、著者の所謂「変装した陰謀者」「歪みたる憎々しきもの」の一つである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
まして川霧の下を筏の火が淡く燃えながら行く夜明方の空に、杜鵑が満川の詩思を叫んで去るという清絶爽絶の趣を賞することをやだ。
— 幸田露伴 『夜の隅田川』 青空文庫
われ韮才、固よりこれに比すべきにあらねど、けふヱズヰオの山の我詩思を養ひしは、未だ必ずしもむかし詩人の墳のボツカチヨオの天才を發せしに似ずばあらず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
そは我平生の習として、一詩句を得るごとに、未だ嘗て神の我靈魂を護りて、詩思を生ぜしめ給ふを謝せざることあらざればなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
序詩思ひ出は首すぢの赤い螢の午後のおぼつかない觸覺のやうに、ふうわりと青みを帶びた光るとも見えぬ光?
— 抒情小曲集 『思ひ出』 青空文庫
○病やゝおこたりて詩思いまだ動かず。
— 正岡子規 『病牀瑣事』 青空文庫
春風馬堤曲に溢れたる詩思の富贍にして情緒の纏綿せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
「春風馬堤曲」に溢れたる詩思の富贍にして情緒の纏綿せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者にはあらざりしなり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫