打ち揃う
うちそろう
動詞
標準
文例 · 用例
お増は春になってから一度、二人打ち揃うて訪ねてくれた根岸の隠居の家へ浅井と一緒に出かけて行ったり、その連中と芝居を見に行ったりした。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
幾十人が打ち揃うて高張提灯を先へ立てゝ聲のかぎり唄ひながら行くのはそれは賑かなものだといつた。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
驚くべき健脚を奮つて彼等が山坂を辿る時は丁度沖の波がしらが搖る如くに打ち揃うた幾十の白い爪折笠が高低しつゝずん/\と進んで行くのであらう。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
居ること約半年、社内に動搖があつて七人ほど打ち揃うて其處を出た。
— 貧乏首尾無し 『樹木とその葉』 青空文庫
探検と修繕工事 一同無事に打ち揃うて引き揚げたが、次に起る問題はまず吾々の地球へ帰るために飛行器の修繕だ。
— 江見水蔭 『月世界跋渉記』 青空文庫
生存競争の劇烈な世の中では、一刻でも他に先んじて此の訓へに従ふた者は忽ち取り返しの附かぬ苦境に陥る虞がある故、一民族内の総べての個人が、一、二、三の号令と共に悉く打ち揃うて此の訓へを守る様になる時の外は到底その実行を望むことは出来ぬ。
— 丘浅次郎 『人類の将来』 青空文庫
新春の祝賀には新しい女夫が打揃うて殿の館に參殿しようといふ次第だ。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
(六) 乗物の支度もなかつたので、私達はぞろ/\打揃うて外へ出た。
— 徳田秋聲 『微笑の渦』 青空文庫