沐
沐
名詞
標準
文例 · 用例
(私は斎戒沐浴しなければならない。
— 小林秀雄に 『小詩論』 青空文庫
廿九日、己巳、雨降る、将軍家御平癒の間、御沐浴有り。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
いたづらに過去の悲惨に歎息せず、N君みたいにその櫛風沐雨の伝統を鷹揚に誇つてゐるはうがいいのかも知れない。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
廿九日、己巳、雨降る、将軍家御|平癒の間、御|沐浴有り。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
朝の内に月代、沐浴なんかして、家を出たのは正午過だったけれども、何時頃薬師堂へ参詣して、何処を歩いたのか、どうして寝たのか。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
ただその上下を装束くにも、支度の夜は丑満頃より、女紅場に顔を揃えて一人々々|沐浴をするが、雪の膚も、白脛も、その湯は一人ずつ紅を流し、白粉を汲替える。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
が、女紅場の沐浴に、美しき膚を衆に抽き、解き揃えた黒髪は、夥間の丈を圧えたけれども、一人|渠は、住吉の式に連る事をしなかった。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
少し離れて建っている斎戒沐浴のため使ったという浴堂のまわりに木の葉が佗しく掃き積っていた。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫