真床
まとこ
名詞
標準
文例 · 用例
天孫降臨の時、真床襲衾を被つて来られたとあるが、大嘗宮の衾も、此形式を執る為のものであると思ふ。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
故に真床襲衾で、御身を御包みしたのである。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
伊勢にあるのは、太神楽のもつと以前、恐らく三百年も前にあつたもので、近世まで、古い形のまゝ、諸国を廻つてゐる神楽の天蓋の中に、真床襲衾といふものがあつた。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
今の太神楽以前に、諸国を歩いた神楽は、真床襲衾といふ、白い天蓋を持つて廻つた。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
真床襲衾に包まれて復活せられた事は、天皇の御系統にだけ、其記録がある。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
その習慣がなくなつて後、逆ににゝぎの命が、真床襲衾に包まつて、此国に降り、此地で復活なされたのだと考へて来た。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
我々は、宮廷で、真床襲衾を度々お使ひになるので、天上から持つて降られたものと思ふが、其は、逆に考へ直す方が、正しいのである。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
もといふ語は、腰巻き又は、平安朝の女房たちの用ゐた裳と思はれてゐるが、ほんとうは紐のない、風呂敷の様な、大きな布で、真床襲衾と称した処のものである。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫