寝椅
ねはし
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、支那間の寝椅子をお座敷の縁側ちかくに移して、お母さまのお顔が見えるように腰かけた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
別室の籐の寝椅子には陳独秀が彫像のように一夜を過した姿があった。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
「おやすみなさい、お母さん」三 堯は掃除をすました部屋の窓を明け放ち、籐の寝椅子に休んでいた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
右手の壁の前には、窓に近き処に寝椅子あり。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
寝椅子の末の処に一枚戸の戸口あり。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
(手真似にて姉に、寝椅子を指さし示し、自分も藁の椅子を傍に持ち行き、腰を掛く。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
(寝椅子に腰を掛く。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
その室内で非常に目立つ一つのものは、ちょっと見ては何処の国の型かも判らない大型で彫刻のこんだ寝椅子が室の一隅に長々と横はり、その傍の壁を切ったような通路から稍々薄暗い畳敷きの日本室があり、あっさりと野菊の花を活けた小さな床があった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫