よき人
よきひと
名詞
標準
person of high rank
文例 · 用例
またよき人の説ならんからに多くの中には誤りもなどかなからん。
— 寺田寅彦 『人の言葉――自分の言葉』 青空文庫
見知りたる女にあらねど、うつくしき顔の笑をば含みたる、よき人と思いたれば、怪しまで、隠れたる児のありかを教うるとさとりたれば、いそいそと従いぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
わが身ひとつのための貪慾に非ず、名知らぬ寒しき人に投げ与えむため、または、かのよき人よろこばせむための金銭の必要。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
見知りたる女にあらねど、うつくしき顔の笑をば含みたる、よき人と思ひたれば、怪しまで、隠れたる児のありかを教ふるとさとりたれば、いそいそと従ひぬ。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
小紋の小袖に丸帯と思えば、寺には、よき人の嫁ぐならいがある。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
よき人の男につきて下りて住みけるなり。
— 紀貫之 『土佐日記』 青空文庫
『祖母さんよき人です。
— 小泉節子 『思い出の記』 青空文庫
かうして神輿が御旅所にある一週間は、參詣人が引きもきらない、この一週間に無言詣でをしたものは、どんな願の筋でも叶へられるといふことで、家を出るから往復の道すがらどんなことがあらうとも物を言はないで、お詣りするよき人もある。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫